Jが見た映画

映画の感想をつらつらと書きます。

20210723_SEOBOK/ソボク

本日は、SEOBOK/ソボクと言う韓国映画を見てきました!面白かったです。

 

主人公のソボクは韓国政府が遺伝子操作によって作った死なない人間です。

容姿的には10代後半の少年でしょうか。

関係者のお偉いさんが、この死なない技術を狙ったテロリストに殺されたことにより

ソボクを研究所から安全な場所へ移動させることになり、

その護衛に選ばれたのが、病気で余命半年の元エージェント・ギホンです。

既に引退していたギホンですが、ソボクの技術を使って病気を治すことを

条件に護衛になったということですね。

移動中、ソボクを狙うテロリストから抵抗を続けるうちに、ギホンとソボクの間には

信頼関係が生まれていき、命の価値や、生きる意味を考えていく…

と言う感じのストーリーです。

 

 

※以下、ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください※

 

 

実験体として生まれ・扱われているソボクですが、

永遠に続くという髄液を抜く作業に愕然とするギホンと

"豚からインスリンを抜くのと同じだ"という科学者のセリフが印象的でした。

どちらも立場が違うだけで間違っているわけではないので、難しいですよね。

 

結局はテロリストのトップの余命わずかおじさんがソボクの技術を利用して不死になり、

さらには命の選別を行う神になる!という完全悪の役柄でした。

不死への執着はとても醜く見えましたが、ギホンがソボクを想う気持ち

(これも執着と言えますよね)は美しく、

やはり美醜は一対ですね。生死もまた然りで、"死ぬから生きるんだ"ということを

思い知らされました。

 

大暴れするソボクでしたが、最終的には皆殺しを思いとどまってギホンに頼み、

自身を銃で打ってもらうという結末でした。

誰かの役に立ちたいと涙を流すソボクでしたが、生きる意味を考えた時、

その部分は本当に大きいですよね。

 

死なないとされているソボクですが、

銃で撃たれたり車で轢かれたりすると普通に死んでしまうそうで、

さらに1日1回、細胞分裂を抑える薬を打たないと血を吐いて衰弱していってしまう

ということでしたが、個人的にはこの設定はうーん…という感じでした。

死なない人間と余命わずかの人間の対比を描くなら、死なない人間は強くあった方が

個人的にはわかりやすかったですね。

(ソボクは副産物の超能力が使えるので、まぁかなり強いのですが)

 

この前見た「Arc」も永遠の命をテーマにした日本の映画でしたが、こういうテーマは

永遠の命を得たとしても、"死ぬこともできる”という選択肢がないと

ストーリーを終わらせるのが難しいのかもしれません。

 

(自分のような日本の一般人にも届くくらい有名な)フランス映画とかだと、

"そして日常は続く…”みたいな感じでヌルッと終わっていく作品が多いイメージが

あるので、永遠の命をテーマにしたフランス映画が作られたら、

どんな結末を迎えるんだろう...と、少し気になりました。

 

(初めてのカップラーメンを食べまくるソボク、かわいかったなぁ。。)

 

ではまたいつか!